だいたい、男が変わろうとするきっかけなんて、大半が「女」が理由ですよ。
例外無く自分もね。
「女」のおかげで頑張れる。
「女」のせいでダメになる。
ほぼ一年前。
プロポーズ前に俺は振られた。
指輪も用意して、当日のお店やホテルやら色々予約も済ませ、当日を迎えるだけだった。
その一ヶ月前かな？
急に彼女から「気持ちが分からなくなったので時間を下さい」と言われた。
とりあえず2週間時間欲しいと。
2週間待った。
一緒になってから毎日何かしら連絡を取っていたので、連絡を取らないのが、違和感で苦痛だった。
時間を置いて再度話したが、「気持ちが戻らない。理由は何故かわからない」
「時間おいて寂しいと思うかと思ったが、楽になってしまった自分がいた」とさ。
「気持ちが戻るの待ってる。別れる気はない。」と伝えた。
その後、まぁ荒れたよね（笑）
ストーカまがいの長文のメッセージを送ったり、電話したり。
おれはこんなに好きなのに！！って気持ち押し付けてね。
待ってるって言ったのに、全然待ってなくて、なんかしないと落ち着かなくて。
まぁ、引いてる人に押したって逆効果なのにね。当時はそんな冷静さなんて、かけらもなかった。
周りに話を聞いて貰って徐々に落ち着きを取り戻していく。
そんな時言われたのが。
「お前そこまで、その人と一緒に居たい理由は何？ やり直すとしても今までのお前じゃダメってことじゃない？自分変えてまで一緒に居たい理由は？
今のままの、ありのままのお前を愛してくれる人、これから出てくると思うよ？」
そう言われて凄い悩んだ。
ただ、一緒にいる時から、今の俺じゃダメだって思っていた。 だから変わらないと。少しでも可能性あるなら出来る事やりたい、と。
そこから、自分レベルアップの旅に出た訳です。
戻れるかどうかも分からない、わずかな可能性を信じて。
もし戻ってきた時に、「前より良い男になった」って思わせたくて。
一人になったことだし、やりたこと全部挑戦しようと。
１つは「格闘技」再開。
身体を鍛える目的もあったし、高校生以来ずっとやりたいと思っていたこと。
ネットで道場探して、体験申し込んで、体験して、そのまま入会。
これも凄い勇気がいった。
人見知りで、初めての所が本当苦手なおれにとっては一人で飛び込むのは怖かった。
通うようになって、本当夢中になった。
自分のペースで行えること、自分に向き合う時間、無になれる時間。
こーゆー場が俺には必要だったことに気付いた。
そして、もう１つ始めたこと、それは
「歌」
縁あって、とあるコーラスグループに参加しませんか？とお誘いが来た。
音楽捨ててから、自分が落ちてる時に音楽の誘い。結局音楽に救われるのか？と思った。
ただ、バンド時代はギターをやってて、歌は皆無。
むしろ、「歌」は俺にとって、最大に苦手とするもの。歌ってはいけない人種だと思っている。
はじめは断るつもりだった。
ただ、「やりたいこと」ではあった。
苦手だから、無理だと「思い込んでいた」
でも、この苦手にチャレンジした先に変われるんじゃないか？
逃げてたモノに向き合えば景色が変わる。
そう思ってチャレンジした。
練習に参加して、まぁ、思った以上に、ついていけない、下手くそ、凹む。
でも、本当に仲間がサポートしてくれて、合同練習以外でも練習付き合ってくれたり、個人練習したりと、くらいついた。
それで迎えたLiveは凄かった。
終わった後の無の感情。出し切った感。
自分が変わったかどうかは正直分からない。
ただ、別れた事によって、動こうとして、動いた。
別れてなかったら、確実に出逢ってない人たちと出逢えた。
振られた時は、「ふざけんなーー！！」って、正直思ってた。
「別れたこと後悔させてやるー！！」とも思った。
別れたことにずっと向き合わず、蓋をしていた。
そうやって、動いていくなかで、そんなことどうでも良くなっていった。
その別れがあったから、自分も、関わる人も、環境も、ステージが変わってレベルが上がった。
そして、やっとね「別れてくれてありがとう。おかげでレベルアップ出来ました」って思えるようになった。
人間変わるタイミングなんて、おちるとこまで落ちないと変われないもんだね。
特に男は「女」の影響をもろ受ける。
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前嶋光一
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